大谷翔平がMLB打者パワーランク1位陥落…一方、5月12本塁打の猛打爆発ジャッジが7位→首位に大幅アップ「歴史的な1か月だ!」

現地5月30日、MLB公式サイト『MLB.com』は今季5度目となる打者のパワーランキング最新版を発表。前回首位だった大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は2位となり、逆にニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジがトップに浮上。前回7位から大幅にジャンプアップした。

過去、4度の同ランキングで大谷とムーキー・ベッツのドジャース最強のツインがワンツーを飾っていたが、その牙城を2年前のア・リーグMVPが切り崩した。同サイトは、現地29日時点で打率.364、11本塁打、21打点、OPS1.366と驚愕の月間成績を残したヤンキースの主砲をトップ選出。「歴史的な1か月だ」と評価した。

寸評記事を見ると、「第1回から3回まで、ジャッジはトップに立つことはなかった。5月4日に出場した時点では34試合で打率.200、出塁率.336、長打率.392という成績だった。しかし、それ以降はどうだろうか。彼が5月に記録した30本の長打は、これまでの月間記録(オオタニとマット・チャップマンの24本)を破っている」と言及。破壊的な打棒に注目した。

ちなみにジャッジは現地30日、敵地でのロサンゼルス・エンジェルス戦で4回に飛距離433フィート(約132メートル)を計測する特大の18号2ランを左翼スタンドに叩き込み、メジャートップタイ。5月に入り12本目と、バットが止まらない。
一方、大谷については「9試合連続本塁打なし、打率.270と比較的静かな時期が続いていたので首位から陥落した」と説明。しかし、だ。「彼はOPS+183、131塁打をマークして、ナ・リーグトップをキープしている。オオタニが過小評価されている点のひとつは、今シーズン13回盗塁(成功率100%)を決めていることだ」と指摘。打撃以外に、走塁や塁打数などのチャンスメイクを評価している。

3位には、ジャッジと同じく18本塁打を記録しているカイル・タッカー(ヒューストン・アストロズ)で、5月は11アーチと大当たりだった。4位には首位ヤンキースを牽引するフアン・ソト。エンジェルスとの3連戦では5打点と、勝負強い打撃を発揮した。

大谷は29日のニューヨーク・メッツとのカード最終戦で10試合ぶりとなる14号が飛び出し、10-3の勝利に貢献。待望のホームランで、再び好調の波に乗っていけるか。チームは明日から本拠地に戻り、コロラド・ロッキーズと3連戦を戦う。

構成●THE DIGEST編集部

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