遊泳禁止の海岸「泳いでいた人が見えなくなった」…1人で観光中のカナダ人大学生が溺死 中種子

 31日午前7時半ごろ、中種子町野間の中山漁港近くの砂浜で、カナダ国籍の大学生(26)=英国=が打ち上げられているのが見つかり、その場で死亡が確認された。死因は溺死。種子島海上保安署は遊泳中におぼれたとみている。

 同署によると、30日午後3時35分ごろ、発見場所から南に約700メートルの中山海岸を散歩中だった近くの住民が「遊泳していた人の姿が見えなくなった」と119番し、同署や消防などが捜索していた。大学生は観光のため種子島を1人で訪れていた。海岸にはバッグやスマートフォン、衣服があり、発見時は上半身裸で黒い短パンを着用していた。

 町は同海岸を海水浴場に指定しておらず、遊泳は禁止。同署は「離岸流など強い潮流がある」と警戒を呼びかけている。

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