カナダ第1四半期GDP、1.7%増と予想下回る 利下げ観測高まる

[オタワ 31日 ロイター] - カナダ統計局が31日発表した2024年第1・四半期の実質国内総生産(GDP)は年率換算で前期比1.7%増だった。カナダ銀行(中央銀行)の予想(2.8%増)、アナリスト予想(2.2%増)をそれぞれ下回った。

2023年第4・四半期のGDPは当初発表の1.0%増から0.1%増に下方修正された。

GDP発表を受け、金融市場では中銀が6月5日の政策決定会合で25ベーシスポイント(bp)の利下げに踏み切る確率が66%から80%近くに上昇した。

カナダ統計局によると、第1・四半期の成長はサービスへの支出増加によってけん引された一方、在庫積み増しが鈍化したことで全体的成長が緩やかになった。

家計最終消費支出は0.1%、サービス支出は0.5%、それぞれ増加した。一方、モノへの支出は10四半期連続で減少した。

第2・四半期のGDPについてカナダ銀行は先月発表した経済予測で、年率換算で1.5%になるとの見通しを示した。

カナダドルは0.29%高の1米ドル=1.3638カナダドル。2年国債利回りは5.4bp低下して4.321%となった。

© ロイター