やはり運転手不足は深刻 新規求人数、14カ月ぶり増に転じる 運輸・郵便業は14.4%増える 4月・鹿児島労働局

〈資料写真〉乗務員不足によるバス減便を告げる貼り紙=鹿児島市

 鹿児島労働局は31日、4月の県内有効求人倍率(季節調整値)が前月比0.01ポイント増の1.21倍だったと発表した。有効求人数(同)も前月比1%増の4万1220人で、いずれも2カ月ぶりに増加した。

 労働局は「求人が求職を上回っているが、改善の動きにやや弱さがみられる」と指摘した。有効求職者数(同)は前月比0.3%減の3万4024人で、2カ月連続で減少した。

 新規求職申込件数(原数値)は前年同月比1.6%減で、4カ月連続で減少。新規求人数(同)は、同6%増の1万4765人と14カ月ぶりに増加に転じ、産業別では製造業が同5%減少、運輸・郵便業は同14.4%増加した。

 同局は「労働者の高年齢化に加え昨年から続く人手不足で、バスやタクシー運転手の求人が増えた」と話した。

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