6月1日に食べると無病息災で過ごせると伝わる「朔日饅頭(ついたちまんじゅう)」で知られる老舗和菓子店「竹林堂本舗」(富山市中央通り)は1日、3年ぶりに山王まつりに合わせて饅頭を販売し、心待ちにしていた地元民らが買い求めた。
5年ぶりに饅頭を買った市内の80代女性は「母の誕生日が6月1日で、子どもの頃から家には欠かせないものだった。味が忘れられず、販売を待っていた」と話した。
店は2022年に休業し、今年2月に再開した。今年は生産量に限りがあることなどから事前予約で販売した。開店前から20人ほどの列ができ、午後3時ごろに完売した。山崎ゆかり社長は「きょうを迎えられて感謝しかない。災害のない1年であってほしい」と述べた。