「勝利の軌道」大会通算6勝2敗の日本がパリ切符最有力!一方、「すべての攻撃の起点」と海外メディアが絶賛したプレーヤーとは?【ネーションズリーグ】

今夏のパリ五輪出場を目指すバレーボール女子日本代表(世界ランク7位)。チームは現在、世界トップ16によるバレー最強国決定戦「ネーションズリーグ」を戦っており、大会通算成績を6勝2敗として18ポイント。日本時間の6月1日終了時点では、8戦全勝のポーランド、ブラジルに次ぐ3位につけ、パリ五輪の出場権を射程圏内に捉えている。

五輪のバレーボール女子の出場枠「12」のうち、すでに7か国(開催国のフランス、アメリカ、トルコ、ブラジル、セルビア、ポーランド、ドミニカ共和国)の出場が確定済み。今大会で残る5つの出場枠に滑り込むには、予選ラウンド終了時の6月17日付の世界ランクでアジア最上位になるか、もしくは五輪出場権獲得チームとアジア枠とアフリカ枠を除く上位3チーム以内に入ることが条件となる。日本はマカオ・ラウンドで4試合を戦い、3勝1敗と勝ち越しに成功。今月12日からは、いよいよ日本の福岡開催で、パリ五輪の出場可否が決まる最後の4試合に挑む。

はたして、熾烈なパリ切符争奪戦はどこになるのか。ネーションズリーグはもちろん、五輪予選、世界選手権など主要なバレーボールの国際大会を幅広く網羅している専門サイト『Volleyball World』は、日本の躍進に注目。オリンピック未出場国のなかで、パリ切符奪取の最右翼に挙げている。
現地1日、同メディアはマカオ大会のレビュー記事を配信。記事内では、3連勝で同大会を締めくくった日本について、「初戦のブラジル戦に惜敗したが、マカオでの残り3試合で、日本は再び勝利の軌道に戻した。アジアのライバルである中国を撃破し、北中米のドミニカ共和国には4セット目に大逆転勝利を収めて、パリ五輪のチケット獲得に向けてポイントを13.51ポイント獲得した」と言及。その活躍に、ページ数を多く割いていた。

さらに、日本の大黒柱である古賀紗理那の獅子奮迅のプレーを称賛。「アウトサイドヒッターでキャプテンのサリナ・コガは絶好調だ。中国戦では最多25得点を挙げて、トップに立った。さらにパリ行きが内定しているドミニカ共和国との激戦でコガは、再びチーム得点王となった。この試合は19得点を挙げ、すべての攻撃の起点となった」と記し、チーム3連勝の原動力に指名した。他にも、オフェンスの主軸である林琴奈、石川真佑、そして大事な場面でのサーブレシーブが光る山田二千華の名もあった。

粘り強い全員バレーで世界の強豪国をねじ伏せ、パリ切符獲得に前進した日本。ホームの声援を背に、残り4試合に全力投球する。

構成●THE DIGEST編集部

© 日本スポーツ企画出版社