とちあいかとミルキーベリーが品種登録 栃木県に25年間の育成者権 県外での無許可栽培には法的措置も

真っ赤に色づいた「とちあいか」=2022年12月

 県は3日、県が開発したオリジナル品種のイチゴ「とちあいか(栃木i37号)」と「ミルキーベリー(栃木iW1号)」が農林水産省から品種登録されたと発表した。登録は同日付。これにより25年間の育成者権が与えられ、県外での無許可栽培などの権利侵害に対し法的措置を取ることができる。

 とちあいかは生産農家の経営安定などを目的に育成された品種で、「とちおとめ」に比べ収量が3~4割多く、1粒の重さも約20グラム多いのが特長。県は2018年7月に品種登録出願していた。24年産(23年10月~24年6月)は県内約279.6ヘクタールで栽培されている。

 ミルキーベリーは県産イチゴの多様化などを目的に育成され、果皮、果肉ともに白く大粒の品種。県は18年1月に品種登録出願していた。24年産の県内栽培面積は約2.6ヘクタール。

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