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Marcela Ayres
[ブラジリア 4日 ロイター] - ブラジル地理統計院(IBGE)が4日発表した2024年第1・四半期の国内総生産(GDP)は前期比0.8%増と、ロイターがまとめたエコノミスト予想中央値の0.8%と一致した。堅調な労働市場を背景に設備投資と個人消費が拡大した。
0.1%減に改定された23年第4・四半期からプラス成長に回復した。
前年比は2.5%増となり、予想の2.2%増を上回った。
力強い労働市場が堅調な経済をけん引しており、個人消費は前期比1.5%増加。政府支出は横ばいだった。
設備投資も回復を示し4.1%増。
サービス部門の活動が前期比1.4%増。農業生産は23年後半の縮小から11.3%増に転じた。工業生産は0.1%減少した。
インター銀行のチーフエコノミスト、ラファエラ・ビトリア氏は、内需の拡大は5月に利下げペースを縮小した中央銀行の慎重な姿勢と一致していると述べた。
ブラジル経済研究所(FGV-IBRE)のエコノミスト、ジュリアナ・トレイス氏は、23年序盤はGDP成長が農業部門に集中していたが、現在は幅広い部門に広く広がっていると指摘。ただ、5月にブラジル最南端リオグランデドスル州を襲った暴風雨と洪水は「今年の景気に影響を与える可能性がある」と述べた。
財務省経済政策事務局(SPE)はリオグランデドスル州の状況を鑑みて、第2・四半期の成長は鈍化すると予測している。