「アルテタは納得していない」冨安健洋では物足りない? アーセナルが左SBの補強を検討と現地報道「トミヤスのコンディションに頼れない場合は...」

今シーズンを2位で終えたアーセナルは、最終ラインの中で左SBのみがレギュラーが確定しなかった。

開幕早々にユリエン・ティンベルが負傷で長期離脱を強いられ、冨安健洋、オレクサンドル・ジンチェンコ、ヤクブ・キビオルが交代で先発を務めたなか、最後の5試合では日本代表DFがスタメン出場。堅実な守備を披露しただけでなく、最終節の同点ゴールなど攻撃でも貢献している。

ただ、ミケル・アルテタ監督は満足していないようだ。アーセナルの専門メディア『ARSENAL INSIDER』は「アルテタはチームのある分野に納得しておらず、今度は“スペシャリスト”の獲得を望んでいる」と題した記事を掲載している。

「アーセナルはシーズン後半、ほぼ決まった先発メンバーでプレーしたが、完全に不確実なポジションが一つある。左サイドバックには絶えず変化があった。昨シーズンはジンチェンコが文句なしの第一候補だったが、怪我や調子の不振により、代わりの選択肢が採用された」

同メディアは「トミヤスはシーズンの大半を怪我で過ごしたが、最終盤で先発に復帰し、好成績を収めた」と評価したうえで、こう続けている。

「ティンベルは長期の負傷により、最終日まで出場できなかった。3人全員が同時に負傷したため、キビオルがそのポジションで起用されたが、印象的なパフォーマンスを見せたものの、納得のいく結果を残せず、今夏にチームを去る可能性がある」

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同メディアは「『The Athletic』の報道によると、そのポジションをめぐる不確実性により、アルテタは左SBの真の強化を望んでいる」と伝え、こう綴っている。

「ミランへの移籍が噂されているキビオルの退団により、新たな選手が加入するスペースが生まれる可能性がある。アルテタ監督は現在、左SBに複数の選択肢を持っているが、おそらくどれも彼の好みに合うほど専門性が高い選手ではない」

そして、「トミヤスは両サイドのポジションで良いバランスを提供し、両足を使えるが、アルテタが彼をCBか右SBとして見なす場合、または彼のコンディションに頼れない場合は、代替案が必要になる」と主張している。

アヤックスのヨレル・ハトやフェネルバフチェのフェルディ・カディオールなどの獲得が取り沙汰されているようだが、果たして新たな左SBを補強するのか。冨安の起用法とともに注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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