OPEC、5月は増産 イラクとナイジェリアが主導

Alex Lawler

[ロンドン 4日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)による5月の原油生産は日量2663万バレルと、前月から同14万5000バレル増加した。海運データと業界筋の情報に基づき、ロイターが4日に調査結果を公表した。

OPECと非加盟産油国でつくる「OPECプラス」の協調減産合意の下、一部加盟国は自主的に減産を行っているが、ナイジェリアとイラクがそれぞれ日量5万バレルの増産を実施。両国より小幅だが、サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)も増産した。

イラクは先に超過した生産量を相殺するため、年内に一段の減産を行うと約束しているが、増産した。

協調減産に基づく暗黙のOPEC生産目標に比べ、5月の生産量は日量約25万バレル多く、超過分のほとんどをイラクが占める。

OPECプラスは2日の閣僚会合で、協調減産を2025年末まで延長することで合意している。

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