自転車違反 一斉取り締まり 佐賀県内10警察署 改正道交法公布受け

自転車で並走をした少女らに警告をする警察官=佐賀市多布施

 自転車のながら運転や酒気帯び運転に罰則を設ける改正道交法が公布されたことを受け、佐賀県警は5月31日、10警察署の管内で自転車一斉取り締まりを行った。歩行者専用道路を走行したり、並走したりする利用者に警告カードを交付し、ルール順守を求めた。

 自転車の事故や違反が多い14カ所で、交通量が増える夕方に実施した。佐賀市多布施の交差点付近では、学校や会社から帰宅する高校生や大学生、社会人らの自転車が多く、並走などが違反になることを知らず驚く利用者もいた。

 県警交通指導課によると、2023年の県内の自転車関連事故は405件で検挙数は40件。内容は信号無視や無灯火、一時不停止が多い。同課は「全国的に自転車の交通ルール違反が問題になっている」と話し、今後も自転車利用者のマナー向上を呼びかけていく。(丸山美陽)

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