「もやすしかないごみ」 下野市など、10月から指定ごみ袋に 減量化など目指す

45リットル相当の指定ごみ袋のサンプル

 【下野】市は5日までに、小山広域保健衛生組合を構成する小山市と野木町と共に「指定ごみ袋制度」を10月に開始すると発表した。資源物の分別徹底や減量化をしても燃やさざるを得ない「もやすしかないごみ」が対象。6カ月間の移行期間を経て来年4月1日から完全実施する。

 指定ごみ袋制度は、ごみを排出する際に自治体が指定するごみ袋を使用する制度。燃やすごみの中に約20%含まれている紙類やプラ製容器包装などの資源物を分別・回収することで資源の循環を促進し、燃やすごみを削減することが狙い。

 指定袋は透明または白色半透明で、容量は15、30、45、70リットルの4種類。赤色の文字で「もやすしかないごみ」と記される。

 ごみ袋の価格にごみ処理手数料を含まない「単純指定袋制度」とし、仕様に沿って製造できる業者を認定して自由に製造・流通・販売してもらう。同組合によると、今のところ東京都内の4社が認定されている。指定袋は市内のスーパーやドラッグストアなどで9月から購入できる。

 移行期間中は指定袋の使用を推奨するが、買い置きしている市販の袋でも回収する。市の担当者は「指定ごみ袋の導入を契機に、日頃からごみの分別や減量化を意識した生活習慣を心がけてほしい」と話している。

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