“6月初アーチ&マルチ安打”は「間違いなくいい兆候」 復調気配の大谷翔平をロバーツ監督が称賛「球界最高の打者の一人だ」

日本の偉才が復調気配だ。

現地6月5日、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平は、敵地PNCパークで行なわれたピッツバーグ・パイレーツ戦に「2番・DH」としてスタメン出場。第2打席で5試合ぶりの今季15号2ランを放つなど、5打数2安打2打点で今季24度目となるマルチ安打をマークした。これで打率は.322、OPSは.988に上昇している。

豪快な一発が飛び出したのは、7点ビハインドの3回2死一塁という場面だ。ここで昨年ドラフト全体1位の最速164キロ右腕ポール・スキーンズと対峙すると、フルカウントから6球目に投じられた100.1マイル(約161.1キロ)の直球を強振。これが豪快な中越え2ランとなり、その後も5回1死一塁の第3打席でライト前ヒットを記録した。

MLB公式サイトによれば、チームを率いるデーブ・ロバーツ監督は、ドジャースが6対10で敗れた試合後、「彼(大谷)は打撃練習を増やし、いくつかの課題を克服しようとしている」とコメント。「球界最高の打者の一人なのは明らかだし、ストライクゾーンを見極めて強打していたのは、間違いなくいい兆候だ」を称賛している。
また、打線全体のパフォーマンスに関しては、「本当にいい内容だったと思う」と評しながらも、「数字は嘘をつかない。我々は、94、95マイル(約151.3、152.9キロ)の投球に対して本来の力を発揮できていないと思う」と分析。「何か違うことができると示さない限り、今後も対戦相手はそこを突いてくるだろう」と警戒感を示していた。

なお、今季2度目の2桁失点を喫したドジャースは、2連敗でパイレーツ相手にカード負け越しが決定。貯金は現在「13」となっている。

構成●THE DIGEST編集部

© 日本スポーツ企画出版社