フードバンクふじさわ 利用者3年間で3倍に 活動報告会に80人 藤沢市

寄贈された余った食料品などを生活困窮者などに無料で配布している「フードバンクふじさわ」(野副妙子代表)の活動報告会が先月31日、藤沢市役所分庁舎で開かれた=写真。関係者や来賓など約80人が参加。物価高騰の影響で利用ニーズが急増している現状や課題を共有した。

同団体は野副さんと副代表の鷲尾公子さんが中心となって2021年3月に設立。市役所や市民センターに設置した「フードドライブ」や市社会福祉協議会、事業者、市民などから寄せられた食料品を保管し、市に5カ所の拠点で毎月希望者に配布している。

報告によると、利用者数はひとり親世帯を中心に設立時の3倍に急増。食料品不足もあり、昨年は延べ配布回数を月7回から5回に減らさざるを得なかったが、昨年の年間延べ利用者数は2901人で前年の2805人を96人上回った。

報告会で野副さんは「物価や電気代の高騰で悩み抜いた1年だった」と回顧。一方で仕分けや配送、保管などを行政や企業、団体、学校を巻き込んだ仕組みは全国的にも珍しいといい、「支援が継続できるのは皆様のおかげ。藤沢型のモデルが全国に広がっていったら」と語った。

活動について詳しくは事務局(ぐるーぷ藤内)、【電話】0466・26・2001。

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