【お天気気象転結】サピエ図書館で「自然災害から身を守る知恵」が音声化されていました!

文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「佳子・純子のお天気気象転結」。気象予報士の伊藤佳子記者・鈴木純子アナウンサーが、毎日にちょっと役立つお天気情報をお届けしている。この記事では全文をご紹介。

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▼6月7日配信号 担当鈴木純子

今週は「雷三日」という言葉通り、大気の状態が不安定で、真っ黒な雲に覆われたかと思うとゴロゴロっという雷鳴とともに激しい雨が降ることがありました。
その原因の一つは上空の寒冷渦(かんれいうず)です。寒気を伴った低気圧ですが、偏西風から切り離されているため、動きが遅く同じ場所に長くとどまる特徴があるのです。
6月3日の「長野智子アップデート」では、リスナーさんから「今こっちで雨が降ってきました!」「こちらはまだ大丈夫です」などリアルタイムでお天気の情報を寄せていただきました。
こんなに変わりやすい天気なのにバイクで颯爽と文化放送に現れたのはジャーナリストの二木啓孝さん。出演を終えて、雨雲が迫る中バイクでお帰りになったため、その後が心配でした。(結局雨にあわずに済んだそうです)
関東甲信地方の梅雨入り平年日は6月7日ですが、今年は少し遅くなりそう。6月中旬頃とみられています。梅雨の時期はだいたい40日くらい(あくまで平均)ですが、6月から10月頃までは出水期(しゅっすいき)にあたります。梅雨や台風による雨で河川が増水しやすい時期です。
気象庁気象研究所の方が分析した2009年から2023年までの15年間に日本で生じた線状降水帯は500近く。その8割が6月から9月に発生したことがわかりました。
これから梅雨に入るとともに、台風や前線などで雨による災害が発生しやすい時期が4~5か月続くと考えて、雨への備えをなさってください。

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▲文化放送ショッピングではメッセージを入れてお届けします

伊藤佳子さんと鈴木純子の共著「自然災害から身を守る知恵 気象災害と地震に備える」求龍堂税込1650円 全国の書店とネット書店で発売していますし、文化放送ショッピング (joqr2933.jp)では、ポストカードや大切な情報シール、災害への備えのしおりのプレゼントの他に二人のメッセージを入れてお届けしています。
先日お電話でこの本のお問合せをいただきました。視覚障害のある方で、「音声での配信はしていないのですか?」と聞かれたのですが、「残念ながら音声ではお届けしていないんです」とお答えしました。
しかし、しばらくしてからもう一度電話があり、サピエ図書館という、視覚障害のある方のために点字や音声で情報を提供するネットワークの中に、我々の著書があることを教えてくださったのです。
大阪府吹田市図書館で音声化してくださったそうです。
全部聴くと5時間以上。こんな風に労力を使って私たちの書いた本の情報を届けようとしてくださるとは。感激しました。さらにこのリスナーさんは、サピエ図書館で内容がわかるにもかかわらず、文化放送ショッピングで本を購入してくださったのです。
サピエ図書館には一冊目の「いざというときに身を守る気象災害への知恵」も複数の図書館の方が音声化してくださっていたことがわかりました。
有難うございます。皆様のお役に立つ情報を、放送でも本でも、このコラムでもお届けしていきます。

気象予報士 鈴木純子

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