武蔵小杉駅前 子育てママの「オアシス」 全国初の『YASMO(やすも)』が話題 川崎市中原区

保育中にゆっくり睡眠が可能

武蔵小杉駅前に今年1月にオープンした、子育てママのための仮眠室と保育施設を併設した「YASMO(やすも)」が注目を集めている。子どもが楽しく過ごしている合間に、睡眠や読書、友人とゆっくり会話などができるとあって、育児疲れを癒したいママ友の間で口コミが広がり、利用者も増えているという。

「休みも必要」な社会に

この施設は三井不動産グループが運営し、全国初の試み。三井不動産(株)プロジェクトリーダーの吉田裕太さん(29)が、自身の子育て経験を踏まえて手掛けた新規事業だ。「かつて専業主婦が多かった時代とは違い、今は約7割が共働き。家事育児に加わる夫が増えたし、分担し子育てする夫婦も多い」と吉田さん。休みながら子育てすることへの社会的理解も進んできたという。

実際にYASMOでも、夫が妻に贈り物としてチケットを購入したり、夫婦一緒に訪れるケースが多い。そんな利用者の要望に応え、今年5月にラウンジを新設。ママ友を呼んで会話を楽しめたり、妻が仮眠する間に夫が読書や仕事をしたりと利用の幅も広がった。「自分だけの時間を作れるまさにオアシス」「邪魔されずにぐっすり眠れた」など喜びの声が寄せられているという。

家族仲深めるアイテム

過日の「母の日」には、子育てに奮闘する娘を思いやり、「プレゼントをしてあげたい」と訪れた祖父母の姿も。「夫婦や親子で感謝や思いを伝えられる、もらって嬉しい・あげて嬉しい贈り物になる。誕生日や結婚記念日にも利用してもらえたら」と、吉田さんは家族仲を深めるアイテムとしても期待を寄せる。

思い立ったその日に手ぶらで利用できるのもYASMOの魅力。「煩雑な手続きや事前予約が必要な託児所とは違う」と吉田さん。保育中の子どもの様子をLINEで共有するサービスも安心感に繋がっているようだ。利用・見学は予約不要。詳細はyasmo.jpで。

チケットを手にする吉田さん

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