編集部も絶賛!【すず(錫)の小物】抗菌作用もあるうえに、形を変えられる小物とは?

モノは増やしたくない。
けれど、本当にいいモノを持つことで、暮らしが豊かになることも知っている。
そんなあなたに、選りすぐりの「すず」小物をご紹介します。
どれも職人の手で作られた機能美あふれるアイテムばかり。日々の生活を素敵に彩ってくれるはずです。

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知れば知るほど興味深い「すず(錫)」という素材

「すず」という素材をご存知ですか?
すずは一般的な金属の融点が1000度以上なのに対して、たったの231度。
つまりとても柔らかく、それ故に加工がとても難しい金属なのです。
このため長らくすず100%という素材は商品化されず、銀や真鍮(しんちゅう)などと比べると、私たちにもあまり馴染みがありませんでした。

そこで、柔らかいという特性を逆に生かした商品が、古くから鋳物産業が盛んな富山県高岡市で生まれます。
そもそもすずは酸化に強くサビにくく、抗菌作用があるという特性を併せもつ素材。
それらの利点と熟練の職人技が相まって、近年はデザイン性の高い工芸品が次々と登場。
今では国内外からも、すず製品は大きな注目を集めています。

すず製品はどうやって作られる?

水が傷みにくい、すず100%の花器で花を長く楽しむ

すずは古くから「すずの器に入れた水は腐らない」「お酒の風味がまろやかになる」と言われ、酒器や茶器などに使われてきました。
実際に抗菌作用があり、花器の水が傷みにくく、花が長持ちする効果が期待できます。

また、すずは酸化に強くサビにくいため、花器にはうってつけの素材。
適度に重みもあるので倒れにくく、そのままオブジェにもなる美しいフォルムも素敵です。
もちろん職人による手仕事のため、表情は1点1点異なり、それもまた味わいです。

用途に合わせて形を変えられる、すずのプレート

金属なのにまるで折り紙のように、わずかな力で折ったり曲げたりできるユニークなプレート。
すずは金属臭がなく強い抗菌作用があるので、食品を安心して乗せることができ、しかも傷みにくいのは、夏のこの時期にはうれしいですね。
熱伝導率も高く、冷蔵庫に数分入れればすぐに冷えて持続するため、お刺身やサラダ、デザートなどの盛り付けにもぴったりです。

隅を折って箸置きに、端を少し立たせて小皿やアクセサリートレイに、ナプキンをくるんと巻いてナプキンホルダーにと、食品をただ乗せるだけでなく自由な発想でさまざまな使い方を楽しめるのも、すずのプレートの魅力。軽くてかさばらないので、キャンプなどのアウトドア、旅行や出張時などにバッグに忍ばせておいても重宝します。
収納時は立てても重ねてもOK。収納場所をとらないのも、うれしいポイントです。

いかがでしたか?

夏前に欲しい見た目も涼やかな「すず製品」。
ぜひ日々の暮らしをアップデートしてくれる雑貨を手に取ってみてください。

撮影/鈴木正美 スタイリスト/斉藤礼奈 取材・文/石野祐子


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