「カマダ対ラツィオ、論争で別れ」なぜ鎌田大地は退団したのか。伊メディアが騒動に見解「日本人の失望は明白」

鎌田大地のラツィオ退団の余波はまだ続いている。

選手本人が「元々は残る予定だった」と語ったように、今年3月に就任したイゴール・トゥドール監督の下で序列を上げたMFは、残留が濃厚視されていた。

ただ、契約延長交渉がまとまらずに決裂。鎌田はその経緯について、こう説明している。

「ラツィオは(クラウディオ・ロティ―ト)会長がね、イタリアの中でも有名なんですけど、大変なんで。本当に残るつもりだったし、監督とも残るという話をしていた。自分が求めたのは単年契約だけでお金とかは十分もらってるし、何も要求はしなかった。代理人がどういうふうに喋っているのかわからないですけど」

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この発言を受けて、『PIANETALECCE』は「ラツィオ対カマダ、論争の中の別れ。『ロティートのせい』」と見出しを打った記事を掲載。次のように綴った。

「カマダとラツィオのコラボレーションは苦い結末に終わった。1年間の浮き沈みを経て、日本人MFは契約を更新しないことを決定し、緊張感と物議を醸した協力関係に終止符を打った」

同メディアは「カマダとロティート会長との相違は公然の秘密だったが、今や引き返せないところまで至った。現在、日本代表のトレーニングキャンプ中の同選手は、クラブの経営陣、特に契約交渉の扱われ方に対して、明白に失望を表明した」と続けた。

「マウリツィオ・サッリ監督の下で幸先の良いスタートを切ったにもかかわらず、カマダのパフォーマンスは期待に応えられず、ファンと経営陣には答えよりも疑問の方が多かった。しかし、トゥドールの就任は選手のキャリアに新たな方向性を与え、大幅な改善を見せ、シーズン終盤には急騰した」

記事は「契約更新交渉は、ラツィオ経営陣が過剰と判断した同選手の要求により決裂した。カマダの側近は契約時に250万ユーロのボーナスを伴う単年契約延長を提案していたが、その条件がロティート会長の同意を得られず、結果的に両者の決裂につながった」と決別の経緯を綴っている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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