土砂災害に備えて 鶴岡市が新ハザードマップの説明会、添川地区皮切り

新しい土砂災害ハザードマップについて解説があった住民説明会=鶴岡市・添川集落センター

 昨年度に土砂災害ハザードマップを更新した鶴岡市は8日、添川地区を皮切りに住民説明会を始めた。地域住民らが参加し、土砂災害の基礎知識やマップの見方などに理解を深めた。

 添川集落センターで開催し、約10人が参加。市防災アドバイザー中野恵さん(同市)が講師を務め、土石流や崖崩れなどの特徴をはじめ、マップは新たに土砂災害特別警戒区域が明記されたことを説明した。地区内の避難場所や危険箇所を紹介し「近所で声をかけ合いながら率先して避難してほしい」と呼びかけた。

 参加した添川自治会長の石向正治さん(70)は「改めて避難の大切さを感じた。1人暮らしの高齢者の早期避難などに協力し合えるよう地区内の連携を密にしたい」と話した。

 同市は2022年12月31日に同市西目で発生した土砂崩れをきっかけにマップを見直し、今年5月に地区ごとの新しいマップを各世帯に配布した。説明会は28日まで市全域の計15カ所で開く。

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