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県警の要請で捜査や捜索などに出動する「嘱託警察犬」の審査会が8日、天童市の県総合交通安全センターで開かれ、「鼻の捜査員」を目指す27頭がテストに挑んだ。
審査は犯人の足跡をにおいでたどる「足跡追及」、シートに隠れている要救助者を捜す「捜索・救助」、事前に嗅がせたにおいと同じものを5種類の布から選ぶ「臭気選別」の3科目。シェパードやゴールデンレトリバーなどが出場した。
初挑戦のユズ号は、警察犬では珍しい犬種のボーダーコリー。普段はやんちゃな性格だが、審査では難問を堂々とクリアした。指導手の元木有理奈さん(33)=東根市一本木3丁目=は「飼い主が緊張してしまった。訓練を重ね、一緒に成長したい」と振り返った。
県警の嘱託警察犬は民間で飼育、訓練される。任期は1年で、現在は25頭が活躍。行方不明者や山岳遭難者の捜索、事件の犯人追跡などに協力する。今回の審査結果は今月中に発表される。