葉山町 、地域交通環境の維持向上策にシェアサイクル、乗合タクシー、タクシー運賃補助の3本柱 逗子市・葉山町

乗り合いタクシーのイメージ=町提供

葉山町は地域交通環境の維持向上に向け、シェアサイクル、デマンド型乗合タクシー、タクシー運賃補助を3本柱に据え、補正予算案を6月の町議会に提出する。

通勤通学時間帯を含めたバス減便の影響への対策、高齢者の外出機会創出による介護予防・認知症予防、経済負担の軽減、また高齢者の免許返納促進を狙う。

シェアサイクルは実績のある民間事業者に委託。既に町内で5カ所ある拠点とは別に、4カ所のポートを設置。電動自転車購入などの導入費や維持管理費の半分を町が負担する。7月に事業開始予定。

乗合タクシーはAI(人工知能)を活用した効率的な配車を行う。10人乗りのワゴン車を使用し、葉桜団地、イトーピア団地の地域と葉山公園入口から水源地入口を走る町道に設定する予定。今後、運行地域の調整、車両の納入、自家用有償運送の登録など行い、10月から1月にかけて実証運行を行う。

タクシー運賃補助については80歳以上の高齢者や75歳以上で運転免許を自主返納した人を対象に、500円の紙チケットを月2枚支給する。75歳から79歳の免許返納者は1230人、80歳以上は4072人で、合計5300人おり、そのうち30%の人が利用すると想定している。9月からの開始予定。

春に減便された町内を通る主な路線バスの平日の減少率は、逗子駅発が11・5%、逗子駅行は15・3%となっている。

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