5-0で大勝した6月6日のミャンマー戦で、攻守に“効いていた”のが、ボランチで先発した守田英正だ。
相手から巧みにボールを奪い取ると、的確な配給で攻撃をコントロール。温存された遠藤航の不在を感じさせなかったのは、この守備的MFの存在感が大きかったからだろう。
もうひとり、中盤で際立っていたのが鎌田大地だ。敵のスペースを突いた絶妙なパスで、中村敬斗が決めた先制ゴールをアシストすれば、ポスト直撃のシュートで、こぼれ球を詰めた堂安律の追加点をお膳立て。2点に絡んだだけでなく、ダイレクトパスで局面を打破するなど輝きを放った。
【動画】鎌田大地の見事なパスから中村敬斗が鮮烈弾
ベスト8で敗退したアジアカップでは招集外だった鎌田について、守田は9日の取材で「大地はやっぱり光るものがある」と称えている。
「得点も関与できるし、ゲームも作れるんで、彼にしかない光るものをミャンマー戦でも見せていたと思う。ちょっと偉そうですけど(笑)」
29歳のMFは、「それだけ唯一無二というか普通に羨ましいじゃないですけど、自分にないものを持っている選手はいっぱいいるので。そこは素直にすごいというか一緒にプレーしてて、見られるのが嬉しい」と続けている。
鎌田の代表復帰がもたらした効果は小さくない。
取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)