2月に発生した大雪や強風、波浪による岩手県内の農林水産関係の被害額が、沿岸を中心とした13市町村で計38億5100万円に上ったことが県への取材で分かった。県は、災害復旧経費を盛り込んだ2024年度一般会計補正予算案を県議会6月定例会に提出する方針を固め、15億円を超える規模で調整しているとみられる。
水産・漁港関係の被害額が計35億4674万円と大きい。このうち宮古広域4市町村の被害額が計20億3079万円を占めた。
内訳は、水産物が収穫期のワカメのほかコンブが落ち、被害額は7億9601万円に上った。養殖施設への被害は948台で、被害額は3億1793万円となった。養殖のロープが切断するなどした。漁船への被害は42隻で、被害額は3125万円となった。水産施設は22カ所で、被害額は266万円。集荷場のシャッターの破損などがあった。