賃上げ2024/UAゼンセン151万人強が妥結、パート平均5.75%アップ

UAゼンセンがまとめた2024年労働条件交渉状況によると、5月末時点で正社員(フルタイム)1240組合、短時間(パートタイム)378組合、契約社員154組合、合計151万人強の組合員の賃上げが決まった。

正社員は、1240組合の妥結総合計(制度昇給、ベア等込)は、加重平均で1万4584円(4.98%)であり、前年5月末1万552円(3.65%、1240組合集計)を大きく上回っている。また、292組合で満額回答(内108組合が満額超)となった。

<正社員・部門別妥結状況>

300人未満の組合は、854組合が妥結。加重平均で妥結総合計(制度昇給、ベア等込)は1万556円(4.01%)、賃金引き上げ分(ベア等)は7633円(2.66%)。300人以上の組合(1万5156円、5.11%)は下回ったが、前年同組合比較では2856円(0.98%)と、1%近く増加した。

<正社員・規模別妥結状況>

初任賃金は、高卒(397組合)の平均が18万6559円で1万398円(5.6%)の引き上げ、大卒(438組合)の平均が22万3427円で1万2385円(5.5%)の引き上げとなった。

企業内最低賃金(全雇用区分ベース)は、255組合が1万116円(5.4%)の引き上げとなり、平均が18万5780円となっている。

パートタイム組合員では、妥結した378組合の総合計(制度昇給、ベア等込)は加重平均で62.5円(5.75%)の引き上げとなっており、前年5月末52.7円(5.08%、378組合集計)を大きく上回った。

<パートタイム妥結状況>

前年と比較できる342組合の加重平均額は9.3円(0.62%)の増加となっている。

契約社員組合員は、妥結した154組合の総合計(制度昇給、ベア等込)は加重平均で1万679円(4.91%)の引き上げとなった。

前年と比較できる130組合の総合計加重平均は前年を4293円(1.97%)上回った。

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