堀口恭司、明かした“過酷増量”「何度も吐きました」 バンタム参戦へ決意「自分は行ける」

試合後、会見に臨んだ堀口恭司【写真:山口比佐夫】

海外市場ではフライ級は需要なし「決着のつく試合が少ないから」

RIZINフライ級王者の堀口恭司(33=ATT)は9日に行われた格闘技イベント「RIZIN.47」(東京・代々木第一体育館/ABEMA PPV ONLINE LIVEで全試合生中継)で元Bellatorバンタム級王者のセルジオ・ペティス(30=米国)に判定勝ちを収めた。2年半越しのリベンジに成功。適正階級ではないバンタム級について言及した。

ここ数戦、フライ級で戦い絶好調だった堀口は今回の一戦では1つ上のバンタム級で対戦。1か月半の準備期間で臨んだという。完璧に体を作れたわけではない。64キロあった体重を3キロ落としただけだった。数字にして4キロの違いだがその差は大きい。

「作るまでの時間は太りやすい体質だったり……、人によります。自分はすぐに痩せちゃう。なかなか難しいです。バンタムの体を作るのは大分時間がかかります」

堀口の場合は1日5食、摂取している。「牛丼に例えると一日に大盛り2杯を5食。何度も吐きました」と壮絶な増量について明かした。

それでも今後もバンタム級で戦っていくことを示唆する。理由に一つにあるのは、海外市場での「フライ級の需要のなさ」だ。今回対戦相手だったセルジオはこう語った。

「自分もフライ級にいました。感覚としては需要は少ないのかなと感じています。自分はそれで階級を上げました。フライ級の選手たちの実力は本当に均衡しているので、そういう意味では決着のつく試合が少ないからそういう事態になっているのかなと思います」

33歳の堀口の目標はUFC。フライ級では交渉が難航しているようだが、バンタム級なら可能性はあるのかもしれない。「自分はタッパもない」とフレームの小ささも認めるが、決してあきらめない。

「バンタムにするにはいろいろ準備が必要。ですけど、行ったら行ったでやるしかないので。自分は行けると思っています」と最後は真っ直ぐな目をしていた。ENCOUNT編集部

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