ダウンロード専用版「Xbox Series X」2024年末に発売予定。噂のポータブル版Xboxは発表なし

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マイクロソフトは「Xbox Games Showcase」にて、新型Xboxを3モデル発表した。いずれも現行モデルの延長上にあるマイナーチェンジであり、2024年のホリデーシーズン(年末商戦期)に発売予定。地域ごとの予約・販売時期や価格は「近日中に発表」とのことだ。

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まず「Xbox Series S-1TB in Robot White」は、Xbox Series Sの内蔵ストレージを512GBから1TBに倍増したもの。昨年9月に発売した「Xbox Series S 1TB in Carbon Black」と同じ仕様であり、白に色替えしたバージョンのようだ。

米国価格は350ドルで、これもカーボンブラック版と同じ。さらに「Xbox Carbon Black Series Sは、在庫がなくなるまで販売」とのことで、ホワイトと入れ替えになる見通しだ。

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今回の目玉は、「Xbox Series X – 1TB Digital Edition」だろう。基本仕様は1TB SSDを含めて従来のXbox Series Xと同じながらも、光学ドライブを廃止して価格を下げたものだ。

マイクロソフトがXbox Series Xのオールデジタル版、つまり光学ドライブを省いてダウンロード(デジタル)専用とした新型モデルを準備していることは、今年2月から噂されていた。さらに3月には画像も流出していたが、公式発表ともほぼ一致している。

昨年秋には、筐体が円筒形となった「まるで旧型Mac Pro」のような画像をマイクロソフト自らが「リーク」(FTCとの裁判に提出した文書で消し忘れた)していたが、フタを開ければ従来と同じくハコ型の筐体で、色が黒から白に変わっただけのようだ。

デジタル版Xbox Series Xの米国価格は450ドル。当初の従来モデルは500ドルだったが、最近では450ドルに下がっていたため、どうやってユーザーに訴求するかは不明である。

昨年末にソニーが発売した改訂版PS5も、基本モデルはダウンロード専用ながら、光学ドライブが追加できる仕様だ。マイクロソフトも、後付けできるドライブを発売するのかもしれない。

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最後に「Xbox Series X – 2TB Galaxy Black Special Edition」は、従来モデルと同じパフォーマンスながら、内蔵SSDを倍増した上に色を少し変えたものだ。

本体カラーに合わせたワイヤレスコントローラーも付属し、米国での価格は600ドル。Xbox用のストレージ拡張カードは割高な印象もあり(1TBは約150ドル)拡張スロットを埋めないメリットもあるだろう。

今回の発表では、噂の新型コントローラー「Sebile」(加速度センサー搭載、クラウドへの直接接続も可能)や携帯ゲーム機版Xboxへの言及はなかった。前四半期におけるXboxの販売台数はPS5の5分の1との報告もあり、思いきった冒険はやりにくいのかもしれない。

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