「今年は異常だ」青いダイヤ・高田梅が歴史的不作 春先に高温、雨少なく収穫量1割に…福島

この時期、収穫を迎える福島県会津美里町特産の高田梅。今年は、春先の不安定な天気などで、近年まれに見る不作となっています。

ゴルフボールほどの大粒の実が特徴の「高田梅」。一大産地の会津美里町の選果場では、10日から今シーズンの稼働を始めました。高田梅は、通常のウメと比べ高値で取り引きされることから、別名「青いダイヤ」とも呼ばれています。

しかし、今年は町の特産品で“ある異変”が起きています。

JA会津よつば・小池雄太郎さん「高田梅についても裏年(果実が少ない年)であると。生産者の方の反応を見ても、今年はだいぶ実が付いていない」

それが、歴史的な不作です。10日に選果場に運び込まれたのは、180キロと例年の3分の1ほどに留まりました。町内の農家を訪ねてみると…。

農家も「今年は異常」

阿部勝夫さん「ここは少しなっているけど、4個くらいしかなってない。普通だとここになるんだけど、ばーっと。今年みたいな高田梅はないですね。まるっきりなってない」

阿部勝夫さんの畑では、毎年この時期、ウメが鈴なりに実を付けるということですが、現在は10分の1ほどしか実っていません。

阿部さん「ここずっと近年は、何とかなっていたのな。今年は異常だもん、やっぱり」

JA会津よつばによりますと、今年は、花が咲く4月ごろに、気温が高い日が続いたことや、雨が降る日が少なかったことが、ウメの生育に影響を与えたということです。

阿部さん「注文もあるけど、もう希望通りのはやれねえな。みんな減らしてもらってるの、ねえから」

高田梅の歴史的不作は、今後、大きな影響を与えるとみられていて、例年1キロ2000円ほどで取り引きされる市場価格は、今年3倍ほどの高値になる可能性があるということです。



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