マンション予定地を別の場所へ移せないか直接交渉 高層マンションめぐり見直し求める住民団体が公開討論会…歴史的景観か、開発か

島根県松江市の中心市街地で高層マンションの建設が相次ぎ計画されていることを受け、計画の見直しを求める住民団体が9日、公開討論を行いました。

この公開討論会は松江市に建設が予定されている高層マンションをめぐって、建設計画の見直しを求めている住民団体「まつえ/風景会議」が開催したものです。

マンションは松江城を望む中心市街地で天守とほぼ同じ高さ57メートルでの建設が計画されていて、城下町の歴史的景観と開発とのバランスが問題になっています。

「まつえ/風景会議」は、多くの市民に関心を持ってもらおうと、こうした活動をしていて、現在、殿町での建設が予定されているマンションについてホテル宍道湖跡へ移せないかと直接不動産業者に掛け合っているところです。

まつえ/風景会議 安食ひろさん
「反対反対より、いい候補地があって、松江の北側は古い城下町、南側はモダンなほうがかっこいいじゃない。この運動はまだまだ続いている、諦めちゃいけない」

また、市はこの問題を受け一定のエリア内でマンションなどを建設する場合、工事着工の150日前までに事前申請を提出し、市との協議を義務付ける条例案を先月の景観審議会で示していて、それに対するパブリックコメントを10日から1ヶ月間
募集することとしています。

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