静岡知事選で悲喜こもごも…「暗いトンネルの先にひとつの明かりを見出す戦い」自民は新県連会長のもと再出発「しびれる結果で楽観できない」立民は衆院選へ弾み

自民党静岡県連は2024年6月10日、新たな会長に井林辰憲衆議院議員を選び、新体制を固めました。激戦の静岡県知事選から2週間、与野党ともに次の選挙戦に向けての動きを加速させています。

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6月10日、静岡市内で開かれた自民党の県連大会。103回目を迎える2024年は党本部から森山裕総務会長を招き、知事選の総括などが行われました。

<自民党 森山裕総務会長>
「当選を果たすことはできなかったが、この戦いは暗い暗いトンネルの先にひとつの明かりを見出す選挙だった。みなさんの働きに心から感謝を申し上げ、自民党がこの結果に勇気づけられた事を報告します」

森山会長から労いの言葉がありましたが、知事選の厳しい結果を受けて城内実県連会長は辞任。裏金問題による逆風が続く中、組織の立て直しを担う会長は井林辰憲衆議院議員に決まりました。

<自民党県連 井林辰憲新県連会長>
「ぜひ、今日お集まりの皆さま方のご指示とご理解と、ご支援とご協力を頂いて、この県連会長という役を皆さまと一緒にやっていきたい」

喫緊の課題は女性問題で辞職した3区、裏金問題で離党した8区の後任をどうするのかです。

<自民党県連 井林辰憲新県連会長>
「3区と8区の支部長の問題については、いつ衆議院解散があるか分かりませんので、それまでには慌ててやることがないように、解散総選挙と言われたときには、しっかりと候補者を擁立できている状態で進めていけるように」

さらに10日は、知事選で県連の方針に従わなかった一部の浜松市議について処分などを検討する党紀委員会にかけることが決定したということです。

一方、知事選で鈴木康友知事を推薦した野党側も早速動き出しています。立憲民主党県連は10日、常任幹事会を開き、知事選を振り返りました。

<立憲民主党県連 源馬謙太郎代表>
「結果はしびれる結果でした。地域で濃淡があったとよく言われますが、(浜松以外の)地域で自民党への追い風もある中で、この結果だったということは、私たちは真摯に受け止めて、決して楽観できる数字ではなかったと思います」

源馬代表は、地域間で結果に差があったことを課題に挙げながらも、次の選挙戦に弾みをつけたい考えです。

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