【日本代表のシリア戦スタメン予想】ミャンマー戦から9人を入れ替えか。堂安を右WB起用と予測。シャドーは久保ではなく...

日本代表は、6月11日にエディオンピースウイング広島で開催される北中米ワールドカップ・アジア2次予選の最終節で、シリア代表と対戦する。

すでに今年9月から始まる最終予選への進出を決めているなか、6日に敵地ヤンゴンで行なわれたミャンマー戦は、3-4-2―1の新システムをテスト。実力差があったとはいえ、左ウイングバックで起用された中村敬斗が2ゴールを挙げるなど一定の成果をあげ、5-0で大勝を飾った。

シリア戦の前日会見で、森保一監督はこの3-4-2-1の継続を明言。「チームとしてより共有が図れるように、戦術の浸透度を上げていけるように、3バックにトライしたい」と語った。

また、当初の予想通り、先発メンバーについては、「ミャンマー戦から大幅に入れ替えて戦いたい」と明かしている。では、どんな顔ぶれになるのか。スタメンを予想した。

【PHOTO】試合会場となる「エディオンピースウィング広島」で前日トレーニングを行なった日本代表!
ミャンマー戦では前川黛也(ヴィッセル神戸)が務めたGKは大迫敬介で間違いないだろう。所属するサンフレッチェ広島のホームスタジアムで、昨年11月のミャンマー戦以来の先発を担う。

“総入れ替え”となる3バックは、右から冨安健洋(アーセナル)、板倉滉(ボルシアMG)、町田浩樹(ユニオン・サン=ジロワーズ)が並ぶ。高さ、強さ、速さを兼備したトリオは、ミャンマー戦後の活動期間で、全体トレーニングの後にロングボール対応やビルドアップの仕方を入念にチェックしており、スタメンが濃厚だ。

ダブルボランチも、ともにミャンマー戦では出場しなかった遠藤航(リバプール)と田中碧(デュッセルドルフ)のコンビで堅い。

予測が難しいのは、鍵となるウイングバックだ。左での起用が有力視されていた前田大然(セルティック)が、右足の張りで前日練習に参加せず、室内調整となった。状態次第だが、無理をさせる試合でもなく、スターターはないか。

そうなると、右ウイングバックで先発の可能性があった相馬勇紀(カーザ・ピア)が左に回り、堂安律が右に入るプランが浮上する。

ミャンマー戦では2シャドーの右に入った堂安は、所属するフライブルクで、シーズン後半に右ウイングバックとして定着。攻守にハイパフォーマンスを披露した。本人も「そのポジションを託されるのであれば、守備的な要員ではないので、得点やアシストを狙う役割を担いたい」とウイングバックでの出場に意欲的で、森保監督も起用を示唆していた。

合流後に、別メニュー調整が続いていた長友佑都(FC東京)は9日からフルメニューをこなしていると明かした。左右両方のウイングバックでプレーできるものの、コンディションを考慮すれば、先発は難しいのではないか。

2シャドーの一角は、南野拓実(モナコ)で決まりだろう。問題はもう一人で、順当なら久保建英(レアル・ソシエダ)となるが、コンディションの問題もあって、ミャンマー戦ではベンチ外となり、帰国後も別メニュー調整の日があった。本人は10日の取材で、「大丈夫、大丈夫です。試合に出られる準備はもうできています」とコメントしていたとはいえ、無理はさせず、出場時間は限定的になるのではないか。

代わりに送り出されるのは旗手怜央(セルティック)か。ボランチに入ったミャンマー戦では前半のみで交代しており、次は一列前で試すと読んだ。

ミャンマー戦では、2ゴールを挙げた小川航基(NEC)が担った1トップは、上田綺世が務める。シーズン終盤はフェイエノールトでも好調だっただけに、その得点力に期待したい。

以上、ミャンマー戦から堂安と旗手以外の9人を入れ替えると見立てた。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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