つやつや、皇室献上品 深紅の南国フルーツ「瀬戸内パッション」最盛期 奄美

深紅に色づいたパッションフルーツを摘み取る里山悠人さん=10日、瀬戸内町阿木名の合同会社奄美

 鹿児島県瀬戸内町特産のパッションフルーツ「瀬戸内パッション」が、収穫の最盛期を迎えた。2006年からは皇室にも献上される逸品。町内の農園では深紅に色づいた果実が甘酸っぱい香りを漂わせ、農家が摘み取り作業に追われている。

 生産量は鹿児島県が日本一で、同町は奄美市に次いで多い。

 町農林課によると、農家26戸が2.4ヘクタールでハウス栽培。開花時期の日照不足などの影響で、収穫量は前年比4.7トン減の33.8トンを見込む。関東や
関西を中心に全国へ出荷される。

 10日、同町阿木名の「合同会社奄美」の農園では出発式があった。代表社員の里山悠人さん(21)は「甘みが強いのが瀬戸内パッションの特徴。また食べてみたいと、全国の人に思ってもらいたい」と話した。収穫は8月中旬まで続く。

〈別カット〉深紅に色づいたパッションフルーツを摘み取る里山悠人さん=10日、瀬戸内町阿木名の合同会社奄美
深紅に色づいた「瀬戸内パッション」=10日、瀬戸内町阿木名の合同会社奄美

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