小袖小児童が講談に挑戦 話芸の魅力に触れる/久慈

宝井琴鶴さん(左)から講談に挑戦した感想を問われる高学年の児童

 久慈市立小袖小(小室好司校長)で6日、文化庁の学校巡回公演「貞水企画室 講談はじめ亭」が行われ、児童がプロ講談師の実演、鑑賞指導を受けながら、日本が誇る話芸の世界に触れた。

 巡回公演は子どもの芸術鑑賞能力の向上、文化的な地域格差の解消などを目的に各地で行われている。同校には一龍斎貞橘(いちりゅうさいていきつ)、旭堂南龍(きょくどうなんりゅう)、宝井琴鶴(きんかく)の講談師3氏が訪れた。

 児童は公演に先立って、低学年、中学年、高学年のクラスごとに実演指導を受けた。公演では、各クラスの代表3人が壇上で「水戸黄門」「三方ケ原の合戦」などの講談に挑戦。時折、プロさながらに張り扇(おうぎ)で釈台をたたいて調子を取っていた。

 プロ3人の講談では、学校ニュース講談や怪談など目を輝かせながら聞き入った。

 高学年クラスで講談の発表に臨んだ6年の村塚美海(みみ)さんは「(保護者らに)温かく見てもらえて楽しくできた。将来は(講談師を)やってみたい気持ちが出てきたかも…」と笑っていた。【全文】

© 株式会社デーリー東北新聞社