虐待の未然防止へ保育現場の負担軽減を 認定こども園で殺人未遂事件、幼保400施設に安全管理徹底を通知 県や鹿児島市

 鹿児島市の認定こども園で、保育士が男児の首を刃物のようなもので切り付け、殺人未遂の疑いで逮捕された事件を受け、同市は11日、市内の全ての教育・保育施設に安全管理などを求める文書を出した。

 市によると、保育園や幼稚園など約400施設に通知。施設内の安全管理を徹底し、緊急時の対応体制を確認するよう記した。市は発生翌日の8日に事件の報告を園から受け、事実確認を行っていた。10日には指導監査を実施している。

 県は11日、市町村に対し、事故防止に向けた取り組みを徹底するよう連絡した。子育て支援課によると、事故防止徹底のほか、虐待の未然防止のため保育現場の負担軽減を図るよう求める国の事務連絡を改めてメールで送信した。

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