広島市の被爆建物、旧陸軍被服支廠を「自然史博物館」として活用してほしいと、市民団体が県に要望書を提出しました。
市民団体「自然の博物館をつくる会」は、湯崎知事あての要望書を県の担当課に手渡しました。
要望書では、県内の動植物の標本などを保存・展示する場が十分でないとして被服支廠の1棟を「水と緑と生命の博物館」として活用すること、さらに県内の自然史資料を保管するための収蔵庫を確保することを求めています。
新たに博物館を建設することは厳しく、被服支廠の活用に期待したいとしています。
自然の博物館をつくる会 平山琢朗 会長
「新規事業化が難しいと考えたとき、被服支廠という空間をいかに利用するかという議論がなされている今だからこそ、あえて自然史博物館の必要性を県に強く訴えたい」
要望書を受け取った都市圏魅力づくり推進課の 吉田竜也 課長は、「活用策の一つとして参考にしたい」としています。