被災地も真夏日 児童とボランティアがプール掃除 門前の小学校

青空の下、プール掃除に励む児童と災害ボランティア=輪島市門前東小

 高気圧に覆われた12日の石川県内は各地で気温が急上昇し、最高気温は七尾で32.8度、輪島32.7度、珠洲31.1度、金沢30.8度に達するなど8地点で真夏日となった。平年を9.1度上回った輪島など6地点で今年最高を記録した。各消防によると、金沢、七尾、珠洲など5市町で10~90代の男女7人が熱中症の疑いで搬送された。七尾の50代女性は中等症とみられる。

 夏本番の到来を控え、被災地でもプール授業への準備が進められ、輪島市門前東小では、児童と災害ボランティアが、ブラシ、たわしでたまった汚れを落とした。

 同校によると、プールは底の一部がゆがんだが、安全面で問題ないことが確認された。水道管と排水管の修理が完了し、18日にプール開きを行う。

 川﨑陽葵(ひまり)さん(6年)は「プールに入れないと悲しいと思っていた。友達と一緒に掃除して楽しかった」と笑顔を見せた。

 13日の県内も高気圧に覆われて高温が予想され、金沢地方気象台は熱中症などに注意を呼び掛けている。

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