裏金事件で高木毅氏解任後の初会合…北陸新幹線の与党整備委員会6月18日開催へ、新委員長の西田昌司議員の考えは

 北陸新幹線敦賀(福井県敦賀市)-新大阪間の小浜・京都ルートによる整備促進を図る与党整備委員会の本年度第1回会合が6月18日に開かれることが12日、分かった。自民党派閥の裏金事件で委員長が高木毅衆院議員(福井2区)から西田昌司参院議員(京都府選出)に交代して初の開催となる。西田氏は福井新聞の取材に「(石川県の一部などから声が上がる)米原ルートの議論はしないことをまず確認したい」と強調した。

 整備委は昨年12月以降開かれておらず、裏金事件で高木氏が委員長を解任されるなど、議論が停滞していた。与党が目指す2025年度内の小浜・京都ルートの認可・着工に向け、夏の概算要求や年末の政府予算編成に着工関係の予算が盛り込まれるかどうかが正念場となっており、今後の整備委の議論が鍵を握る。

 委員は福井、石川、富山、京都、大阪の5府県の国会議員で構成し、福井県関係は滝波宏文参院議員(福井選挙区)が事務局次長に、稲田朋美衆院議員(福井1区)が委員に就く。

 新委員長の西田氏は、18日の会合について「米原ルートの議論はしないことをまず確認した上で、小浜・京都ルートの進捗(しんちょく)状況を確認する。いち早く全線開通を実現するため、議論を加速させたい」と話した。

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 敦賀以西の整備を巡っては、小浜・京都ルートの認可の前提となる環境影響評価(アセスメント)は手続きが遅れていたものの、現地調査が終了。駅位置や詳細ルートなどを盛り込んだ準備書が今後公告(公表)される段階に入っている。

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