撮り鉄の大学生、JR伯備線の列車写真撮影で山に入り遭難 防災ヘリで救助される

列車撮影の愛好家・いわゆる撮り鉄の男子大学生が13日、列車撮影のため鳥取県江府町の山中に入り、下山中に遭難。防災ヘリコプターで救助されたことが分かりました。

救助されたのは、神奈川県横浜市に住む20代の男子大学生です。

警察などによりますと、この学生は13日午前6時30分頃から、JRの列車の俯瞰撮影を目的に、仲間と計3人で江府町内で登山を開始しました。

しかし午前9時30分頃、急斜面でバランスを崩し、右手で木を掴んだ拍子に右肩を負傷。同伴者が「下山中に右肩を脱臼して動けなくなった」などと消防局に救助要請しました。

その後、男性は、午後1時すぎに鳥取県の防災ヘリによって救助され、米子市内の病院に搬送されました。

意識は清明で軽傷見込みだということです。

警察によりますと現場は登山道ではない場所で、3人組は全員が20代。いずれも関東周辺在住で、いわゆる撮り鉄仲間だということです。

警察や消防によりますと、この山岳救助への対応で、消防車両(救助工作車、救急車含む)5台、防災ヘリ1機、消防12人、警察官2人が出動しました。

現場付近にはJR伯備線が走っていて、旧型やくもで親しまれた381系・国鉄型特急電車が15日をもって定期運行を終えることや、「新型やくも」が走り始めていることから、連日撮り鉄が詰めかけています。

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