日本代表のW杯最終予選メンバー26人はこうなる! 三笘&伊東の復帰で凄まじい陣容に。6月招集組から落選した4人は?

日本代表は6月6日に敵地ヤンゴンで行なわれたミャンマー戦に、5-0で勝利。11日に広島で開催されたシリア戦にも同じスコアで勝利し、北中米ワールドカップのアジア2次予選を6連勝で終えた。

では、2次予選を経て、9月から始まる最終予選の陣容はどうなるのか。基本システムとなるだろう4-2-3-1に当てはめて、メンバー26人を予想した。

まずGKは、6月シリーズはU-23代表に回った鈴木彩艶(シント=トロイデン)がパリ五輪を終えて戻ってくるはずだ。残り2人は、直近の起用法から、大迫敬介(サンフレッチェ広島)と前川黛也(ヴィッセル神戸)を選び、谷晃生(FC町田ゼルビア)が落選すると見る。シュミット・ダニエル(ヘント)を再招集する手もあるが、果たしてどうか。

右SBは、菅原由勢(AZ)は決まりで、もうひとりは先のミャンマー戦で3バックへの対応力も見せた橋岡大樹(ルートン)だろう。ただ、海外移籍が取り沙汰される毎熊晟矢(セレッソ大阪)も新天地のパフォーマンス次第では食い込む余地を残す。

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CBは冨安健洋(アーセナル)、板倉滉(ボルシアMG)、谷口彰悟(アル・ラーヤン)、町田浩樹(ユニオン・サン=ジロワーズ)の4枚で堅い。橋岡や左SBの伊藤洋輝(バイエルン)もプレー可能で、5人を選ぶのは考えにくい。

その伊藤が一番手の左SBは、もう一枚が難しい。コンディションの問題もあったとはいえ、長友佑都(FC東京)が3月に続いて6月も出番なしに終わった点を考えると、中山雄太(ハダースフィールド退団が決定)の方が可能性は高いか。もちろん新天地でレギュラーを取るのが絶対条件だ。

ボランチは、お馴染みの遠藤航(リバプール)、守田英正(スポルティング)、田中碧(デュッセルドルフ)のトリオに加え、この2戦で改めて実力を証明した鎌田大地(ラツィオ退団が決定)をトップ下と兼用ながらここに配した。

もう一枚、ユーティリティな旗手怜央(セルティック)も捨て難く、6月シリーズでアピール不足だった川村拓夢(サンフレッチェ広島)や選外だった佐野海舟(鹿島アントラーズ)らが割り込むのは簡単ではない。

タレントがずらりと居並ぶ2列目はどうなるのか。

まず右サイドは、好調を維持している堂安律(フライブルク)は当確。週刊誌報道の影響により、森保一監督の配慮で招集外が続いている伊東純也(スタッド・ドゥ・ランス)も復帰すると予測した。左右両サイドをこなせて、SBもできる相馬勇紀(カーザ・ピア)も6月の好パフォーマンスを考えれば、外せないだろう。

トップ下は久保建英(レアル・ソシエダ)と南野拓実(モナコ)で異論はないだろう。前述したように鎌田がプレーする可能性もあり、ハイレベルなポジション争いとなる。

注目の左サイドは、怪我が癒えれば、三笘薫(ブライトン)が復帰するのは間違いない。そのドリブラーが不在の間、結果を残し続けた中村敬斗(スタッド・ドゥ・ランス)との差は詰まっており、どちらが先発してもおかしくはない。ハイプレスという武器があり、トップも担える前田大然(セルティック)も選ばれるはずだ。

分厚い選手層を考えると、ミャンマー戦で代表デビューを飾った鈴木唯人(ブレンビー)らが序列を上げるのは、現状では難しそうだ。

最後にトップは、エース格の上田綺世(フェイエノールト)は確実。もうひとりは、今シリーズで2ゴールと結果を残した小川航基(NEC)としたが、状態次第では指揮官の信頼が厚い浅野拓磨(ボーフム退団が決定)らが入って来るだろう。

全員が揃えば、実力がそれほど変わらない2チームが作れる凄まじい陣容となるが、実際は怪我や不調などで、数人の入れ替えはあるだろう。パリ五輪世代を中心に、若手の突き上げにも期待したいところだ。

文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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