内紛で従業員退職か…配管工事「ウエダ工業」自己破産申請へ 受注体制が弱体化 負債総額約1億円

配管工事の「ウエダ工業」が、5月28日までに事業を停止、自己破産申請の準備に入ったことが帝国データバンク富山支店の調べてわかりました。負債総額は約1億円の見込みです。

帝国データバンク富山支店によりますと「ウエダ工業」は1972年(昭和47年)4月創業、1996年(平成8年)11月に法人設立、大手化学工場向けの配管工事を中心に鋼構造物工事や機械機器設置工事に携わっていました。

ピーク時の2022年8月期の売上高は約1億6000万円を計上していましたが、工事の工程管理や原価管理が不十分で採算確保に苦戦を強いられ、財務面は債務超過が慢性化していました。

その後、従業員との内紛があったとみられ、数名が退職したことにより受注体制が弱体化していきます。2023年8月期の年間売上高は約5000万円にまで落ち込み、資金繰りに窮し、事業継続を断念したとみられます。負債総額は約1億円の見込みです。

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