「急に伸びたという感じ」「正木が悪球打ちと言っていたので」 ソフトバンク小久保監督の一問一答

阪神に勝利し、集まったファンへあいさつする小久保監督(撮影・穴井友梨)

◆日本生命セ・パ交流戦 ソフトバンク2―0阪神(14日、みずほペイペイドーム)

ソフトバンクが零封勝ちで2連勝を飾り、今季最多の貯金22とした。12球団最速で40勝到達。5回2死から笹川吉康のプロ初安打、廣瀨隆太のプロ初本塁打となる先制1号2ランで2点を奪い、3投手で逃げ切った。小久保裕紀監督の一問一答は以下の通り。

―若い2人の2点で勝った。

「伊藤(将)が、コーナーを突く彼らしいピッチングで打ちあぐねていたんですけどね。今日は若い力と言いますか、久しぶりの筑後ホークスの活躍で勝てました」

―笹川のプロ初安打から。

「ファームでも(伊藤将と)対戦があるので、今日はスタメンでいこうというのは今週の頭から決めていた。その前にちょっと緊張をほぐすためにも、代走や守備固めで使えればいいなと思って、2打席には立っていたので。比較的、今日は落ち着いて、そんなに緊張していないと言っていたので、いい結果が出て良かったですね」

―逆算して使っていた。

「逆算というか、今日は頭でいこうとは決めていたので。それでヒット打つんだからたいしたもんですよ」

―盗塁はサインで。

「一応、サインはありますけど、まあ自分の判断と言えば自分の判断ですね」

―2軍監督時代から見てきた。

「この時期に1軍に呼べるとは正直、思っていなかったですね。成長スピードが速いというか急に伸びたという感じ。ファームで2割ぐらいしか打てなかった選手がね。今年の一番(伸びた)ところは左ピッチャーの変化球、外に逃げるスライダーに対し、去年までは当てるだけの三遊間ヒット、レフト前にいく打球しか打てなかった。今年、ずっと映像で見ていると左のスライダーを引っ張ったような打球でレフトオーバーのヒットを打てるような技術が身に付いている。その技術が伸びたというか、つかんだというかね。それは感じていた。成長しているなと感じていました」

―笹川はファーストストライクから積極的に。

「もちろん初スタメンなのでああいう姿になるでしょうからね。ファームでは別に何でもかんでも振りにいくという感じではなかったですけどね。初スタメンでなかなかヒットは打てないですからね。しかもそれが起点となっての勝利ですから」

―伊藤将には左対左でファームでも抑えられていたが、スタメンで使った。

「対応じゃないですか。結果じゃないからね。結果が三振だろうが、その前のボールに対する対応をわれわれは見ているので。結果だけ見ているわけじゃないので」

―広瀬の見事な2ラン。

「彼らしい高めのさばきといいますかね。真ん中付近はあまり打っていないんですけど、高めのボールは強いですね」

―引っ張っての打球。

「右ピッチャーはなかなか苦しんでいますけど、左ピッチャーはファームの時もよく打っていましたし。課題は多いんですけど、守備含めてよくやっていますよね」

―高めにつぼがある。

「僕も直接は知らないんですけど、(慶大の先輩の)正木が悪球打ちと言っていたので。多分間違いないと思いますね。同じ大学でやっていたので」

―モイネロは7回まで。

「全部のボールがいいので、前に飛ばずにやっぱりファウルになってしまいますよね。どうしても球数が多くなってしまうんですけど。当然、三振も取れるピッチャーなので。今日は8回、9回で松本(裕)、オスナでいこうと決めていたので、7回まで素晴らしいピッチングでした」

―ここまで先発として。

「初めての先発でここまでやってくれるとは正直、思っていなかったので。抑えるとは思っていたけど、一番の心配はスタミナ面。もう少し間隔を空けないといけないのかなという計算でしたけど、倉野コーチがコミュニケーションを取りながら体的には十分いけるということでほぼ中6日で回しているので、本当に頼もしいと思います」

―交流戦Vの可能性も残す。

「他力なんでね。自分たちができることだけをしっかりやって、カード勝ち越しが一番の目標なので、しっかり明日戦いたいと思います」

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