能登町藤波の応急仮設住宅「ふじなみ第1団地」で15日、宮城県女川町(おながわちょう)で水揚げされたサンマ200匹の塩焼きが振る舞われた。東日本大震災で被災した2人が過去の支援に対する「お返し」として駆け付け、能登の住民に「地震に負けないで」と手渡した。
女川町は水産業が盛んだが、津波で大きな被害を受けた。同町に隣接する石巻市のボランティア団体「オープンジャパン」が能登町で活動していることが縁で阿部敏彦さん(65)らが焼きたてを配った。
阿部さんは「私たちも復興できた。頑張ってと言われると負担が大きいはずなので、負けないでと声を掛け続けたい」と話した。