「止めてほしい事象でした」名古屋指揮官は湘南戦の失点場面に納得できず「主審に当たらなければ的確に処理できた」

6月16日、名古屋グランパスはJ1第18節で湘南ベルマーレとホームで対戦し、1-1で引き分けた。

1-0で迎えた60分、物議を醸す事象が起きる。

クロスをキャッチした湘南GKソン・ボムグンが前線に向けてパントキックも、ボールは主審の山下良美氏をかすめて名古屋MF稲垣祥へ。コースが変わったことでトラップが大きくなり、そのこぼれ球を湘南MF池田昌生が回収して前進。その後、池田から鈴木雄斗、阿部浩之、田中聡とつながり、最後は小野瀬康介がネットを揺らした。

【動画】主審に当たってコースが変わり...名古屋が猛抗議した60分のシーン
ゴールは認められ、名古屋の選手たちは“ドロップボールでの再開になるのではないか”と主審に猛抗議。しかし判定は覆らず、1-1で試合がリスタートした。

この場面について、試合後、名古屋の長谷川健太監督がこうコメントした。

「稲垣は目の前でボールの方向が変わって、ボールが主審に当たらなければ的確に処理できたと思う。当たったことで稲垣が処理を誤って相手にボールが渡っている。僕らとしては止めてほしい事象でした」

確かに、名古屋からすれば不満の残るシーンだっただろう。ただ、ボールを保持するチームは変わっていないため、主審が明確に影響を及ぼしたわけではなく、確実にドロップボールにすべきだったとも言えないのではないか。

いずれにせよ、名古屋は勝点1獲得に留まり、3試合ぶりの白星は掴めなかった。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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