県が“決裁なし”で福山市に漁港埋め立て免許 県の調査で不適正処理65件 書類偽造も 広島

福山市鞆町の漁港の埋め立てについて、県が決裁手続きを行わないまま、市に埋め立て免許を交付していた問題です。県はその後の調査で、書類の偽造4件を含む65件の不適正な処理が判明したと発表しました。

「誠に申し訳ございませんでした」

福山市鞆町の平漁港の埋め立てについては去年12月、県が決裁手続きを行わないまま、市に埋め立て免許を公印が押された状態で交付していたことが明らかになりました。

これを受け、担当した40代の男性職員の他の事務について調査を行った結果、65件の不適正な事務処理があったということです。

内訳としては、書類の偽造が4件。決裁を経ていないのに、公印が押されていたケースなどが3件ありました。原因としては、事務処理状況を管理職を含む他の職員が把握できていなかったことなどを挙げています。

県の担当者
「今回のような不適正な事案が生じたということについては、その立場にあるものとして大変申し訳ないものと思っている」

今後、担当職員の処分や再発防止策を検討していくとしています。

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