各自治体が設置進める『クーリングシェルター』熱中症予防として冷房の効いたスペースを用意

梅雨入り前にも関わらず厳しい暑さとなっている富山県内。
こうした中、各自治体では、熱中症予防として冷房の効いたスペースを用意する「クーリングシェルター」の設置を進めています。

年々深刻化する暑さと熱中症被害。
災害級の暑さに備えるため、国は今年から「熱中症特別警戒アラート」の運用をスタート。
気温や湿度などに基づく「暑さ指数」が「35」以上となる場合に環境省が都道府県単位で発表し、「過去に例のない危険な暑さ」になることを知らせます。

このアラートが発表された場合、今年度から自治体があらかじめ指定し無料で開放するよう求められているのが、「クーリングシェルター」。
暑さから身を守る冷房の効いた休憩施設です。

富山市では、市役所本庁舎や図書館、行政サービスセンターなど公共施設33カ所を指定。
通常の開館日、開館時間にあわせて施設を開放します。

また、クーリングシェルターは公共施設だけとは限りません。

*リポート
「イオンモール高岡です。しっかり冷房が効いていて涼しいですね。ここは高岡市がクーリングシェルターとして指定しています」

イオンモール高岡は、共用スペースやフードコートなど休憩できる場所で5000人の受け入れが可能となっていて気軽に利用してほしいとしています。

*イオンモール高岡 営業マネージャー 井上淳平さん
「いつでも快適に過ごせるように、私どもとしては館内を調整し準備をしている。アラートが発表された場合の避難場所の指定となってはいるが、気軽に来ていただければ」

19日時点で、県内各市町村が公表しているクーリングシェルターです。
(詳しくは、動画をご覧ください)
富山市は公共施設33カ所、魚津市はありそドームのアトリウムなど3カ所です。
民間施設としてはウエルシア薬局を指定している自治体もいくつかあって、高岡市、砺波市。それから上市町も。
このように14の市町村が現在すでに指定済で、これに加えて民間施設や店舗に現在協力を呼び掛けているところもあります。

小矢部市は調整中ということです。

エアコンの適切な利用やこまめな水分補給に加え、こうしたシェルターの活用も必要です。

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