デング熱感染者の勤務地と通勤バス公表

特区政府衛生署は6月19日、6月18日に発表した香港域内でのデング熱感染例(54歳女性)に関する調査結果を発表した。最新の流行病学調査資料によると、これまでにこのたびの感染例に関連する新たな患者は出ていないとのことだ。当局は19日18時までに患者の自宅がある天水囲の団地「天瑞邨」に居住する1000世帯以上の2600人以上の住人に連絡を取ったが、感染疑い例は見つかっていない。患者は香港国際空港の貨物ターミナル「スーパーターミナル1」内の某企業に勤務しており、仕事の必要性からキャセイ・カーゴターミナルとエアポート・フレイト・フォワーディング・センターを訪れる機会があることが分かった。今のところ、同僚に症状は出ておらず、医学監察中だという。患者は潜伏期間内に路線バス(E37・天水囲行き)に乗って出勤した時に蚊に刺されたと話しており、当局は当該路線のバスの清掃・防虫作業を視察するとともにバス会社にモスキート・コントロールの強化を求めた。当局では香港域内あるいは海外滞在中にかかわらず、衛生環境に気をつけて蚊に刺されないように注意を呼びかけている。香港周辺地域や近隣諸国のデング熱流行情報については政府衛生防護中心のウェブサイトで情報を随時更新しているので参考にするとよい。(※写真・政府新聞処)

© HKP