元プロテニス選手・佐藤直子さん 被災地の中学校で講演 石川・七尾市

能登半島地震で被災した中学生たちを勇気づけようと、元プロテニスプレーヤーの佐藤直子さんが21日、石川県七尾市の中学校を訪れ、講演会が開かれました。

佐藤直子さんは、日本プロテニス協会の女子会員第一号で、長年にわたり世界を舞台に活躍し、引退後もテニスの振興に力を注いでいます。

和倉温泉で開催されてきたテニス大会の実行委員長に就任したことをきっかけに七尾市と交流があり、2022年からは市のふるさと大使をつとめています。七尾市の中島中学校を訪れた佐藤さんは、全校生徒80人余りを前に自らの経験を語りました。

中島中学校では、元日の地震の影響で、4人の生徒が仮設住宅で生活していて、佐藤さんは自身が世界の舞台で戦った経験から、逆境に立ち向かう大切さを熱く語りました。

佐藤直子さん講演「この一本とられたら負けだという場面でどういう精神状態で戦うか」

講演を聞いた生徒「バスケ部です。逆境に打ち勝つという話を聞いたので、試合でもそういうことを考えてプレーしたいです。」

震災の様々な困難を乗り越えようと、生徒たちは佐藤さんの言葉に熱心に耳を傾けていました。

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