21日午後4時40分ごろ、宇都宮市針ケ谷町の西川田川で、魚取りに来ていた宇都宮市、小学6年男児(11)が川に落ちた。消防隊員が駆け付け、川底から男児を救助し病院へ搬送したが、間もなく死亡が確認された。
宇都宮南署によると、男児は友人2人と魚取りに来て川に落ちたとみられる。近くには網が落ちていた。川幅は約8メートル、水深約2メートル。昼ごろまで雨が降っていた他、田んぼへ水を引くため川の一部がせき止められ、増水していたとみられる。通りがかった女性が110番した。同署は原因や死因を調べている。
男児と一緒に遊んでいた友人の父親は「頭が真っ白。息子には川へ遊びに行くなら気をつけろよ、と言っていた。(男児は)活発な子だった」と声を落とした。
県警によると、2023年までの過去5年間、死者を含め中学生以下で水難事故に遭ったのは計7人。21年8月には那須塩原市黒磯の那珂川で、川遊びに来ていた小学3年の男児と父親が溺れ、死亡した。県警は「事前に天候や水量を確認することが重要。水辺で遊ぶ危険性を大人が伝えてほしい」としている。