「動揺してしまって…」「鉄壁の守備だった」日本女子バレーに競り負けたブラジル代表の主力が本音を吐露!「日本戦の鍵は細部に渡る」【ネーションズリーグ】

両国ともに力の限りを出し尽した、文字通りの死闘だった。

現地6月22日、女子バレーボール・ネーションズリーグ(VNL)の準決勝がタイ・バンコクで行なわれ、世界ランキング7位の日本女子代表が同1位の強豪ブラジルと対戦した。パリ五輪本大会でもプールBで激突するライバル対決は、第1セットから実力伯仲の攻防戦に。日本はこのセメントマッチをセットカウント3-2(26-24、20-25、25-21、22-25、15-12)でモノにしてVNL初の決勝進出を果たし、銀メダル以上を確定させた。

今大会で開幕から13連勝を飾っていたブラジルは3位決定戦(ポーランド戦)に回ることとなり、世界ランキングでもイタリアに抜かれて2位に転落した。この試合で16得点を叩き出したアウトサイドヒッター、ロザマリア・モンチベレルも悔しさを隠し切れない。試合直後のフラッシュインタビューに応じて、日本戦で抱いた率直な想いを明かしている。

30歳の名手は「今日は日本のディフェンスがかつてないほど素晴らしくて、まさに鉄壁だった。私たちが動揺してしまったのは確かで、やはり日本との試合において、キーポイントは細部に渡るのだと再確認させられた」とコメント。そのうえで「もちろん私たちは最後まで戦い抜いた。でも、第5セットまで行って負けてしまった事実を受け入れなきゃいけない。スポーツとはそういうのもの。いまはもう明日(3位決定戦)のことを考えて、しっかりメダルを獲得しなければいけない」と前を向いた。
日本は日曜日の決勝戦で新たに世界ランキング1位に浮上したイタリアと対戦する。

19日に開催されたパリ五輪本大会の組み分け抽選で、日本はプールBでブラジル、ポーランド、ケニアと戦うことが決まった。出場12か国は3つのプールに分かれて1次リーグを消化し、各組上位2チームと各組3位で成績上位2チームの計8チームが決勝ラウンド(準々決勝)に駒を進める。女子バレーボール競技の開幕は7月28日だ。

構成●THE DIGEST編集部

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