元イングランド代表監督のサム・アラダイス氏が、デクラン・ライスを酷評した元アイルランド代表のジェームズ・マクリーンについて語った。英メディア『SPORT BIBLE』などが伝えている。
イングランド代表の一員として、現在開催中のEUROでも活躍しているライスは、昨夏にミケル・アルテタ監督が率いるアーセナルに１億ポンドの超大型ディールで加入。すると、すぐさま不可欠な存在となり、１年目から移籍金以上の価値を証明してみせた。
ただ、イングランド代表を選択する前に、アイルランド代表で３試合に出場しているライスと共闘経験があるマクリーンは辛辣だ。
イングランド３部昇格を勝ち取ったレクサムに在籍する35歳は、「（ジャマル・）ムシアラは大騒ぎに値すると思うが、デクラン・ライスは過大評価されすぎている」との見解を示した。
「誤解しないでほしい。彼は非常に優れた選手だ。だが、イギリスのメディアが彼について熱く語るやり方は完全に行き過ぎだと思う。私に言わせれば、ワールドクラスではない。私にとってワールドクラスとは、世界中のどのチームにも入れる選手のことだ。だが、彼はそうはならないと思う。
ロドリに先んじてマンチェスター・シティのチームに入れるとは思えない。私にとって、トニ・クロースはワールドクラスで、試合をコントロールする。ロドリも試合をコントロールする。ライスはそれができないと思う。彼は半回転して前へパスを出す選手ではない」
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元チームメイトとは思えない発言は大きな話題となるなか、2016年にイングランド代表監督をわずか67日で解任されたアラダイス氏は、ただの売名行為だとバッサリ。「彼は誰だ？」と切り出し、こう言い放った。
「ジェームズ・マクリーン？ ライスが去年アーセナルで何をしたか、ミケル・アルテタに聞いてみろ。マクリーンは、テレビで自分の人気を保つためにそう言っているのかもしれない。多くの批判は今の世の常だ。評論家になりたいのなら、物議を醸すような発言をすれば、テレビ局は起用し続けるだろう」
思いがけず、巻き込まれる形になった25歳のアーセナルMFは、イングランド代表を悲願の欧州制覇に導き、議論をトーンダウンさせられるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
