大谷翔平 3戦連発!自賛23号「いい眺め」 最強1番に5万人超熱狂!140メートル確信歩き

 3回、23号2ランを放った大谷(ロサンゼルス・ドジャース提供)

 「ドジャース7-2エンゼルス」(22日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手(29)が古巣エンゼルスとの試合で今季2度目、自己最長タイの3試合連発となる23号2ランを放ち、チームの勝利に貢献した。7試合連続で安打と打点、得点を記録。首位打者と本塁打キングの座をがっちりキープした。

 自画自賛。右中間席中段へかけたアーチを確信歩きで見届けた。飛距離140メートル、打球速度186キロ、発射角24度。「打球速度的には素晴らしい打球だったので、いい角度で、いい眺めだったかなと思います」。メジャー屈指のアーチストが“作品”の出来栄えに満足感を漂わせた。

 1点リードの三回無死一塁の打席だった。2球連続ボールから右腕プリーサックがストライクを取りに来たスライダーを完璧に捉えた。前日の試合後に「打つべくして打てている」と表現した打撃。チケット完売5万3273人の歓声と拍手を浴びながらダイヤモンドを一周した。

 3試合連続本塁打は5月4~6日に続き、今季2度目。年間47本ペースは21年の自己最多46本を上回る。連続安打試合も7に伸ばし、7試合連続打点&得点も同時に記録。かつて巨人でもプレーしたレジー・スミスが1978年に樹立した球団記録に46年ぶりに並んでみせた。

 直近7試合の成績は打率・481(27打数13安打)、6本塁打、13打点、10得点、出塁率・588、長打率1.259。驚異的な数字を残している大谷をロバーツ監督は「この1、2週間は本当に特別だ。彼以上の選手は見当たらない」と称えた。

 この日はド軍の先発グラスノーが7回2安打2失点(1自責)、無四球、10奪三振の好投で8勝目。大谷は「攻撃も良かったですけど、なによりグラスノーが素晴らしい投球だったのでそこに尽きるかなと思います」と称賛の言葉を送った。

 不動の1番ベッツが16日に左手死球骨折により離脱。翌日からリードオフマンで起用された大谷は打率と本塁打の2冠を奪取し、打点部門でトップと7差の3位につけている。

 ベッツ復帰は最短でも7月下旬。にもかかわらず、試合後の監督会見では気の早い米メディアからベッツ復帰後の2人の打順に関する質問が出た。新たな称号「メジャー最強1番打者」。大谷が乗りに乗っている。

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